我が人生の全てを咲凜へ捧ぐ

肆;我が人生の全てを咲凜へ捧ぐ

伝えたい言葉はもう決まっている。あとは叶えるべく全うするだけだ。みていておくれ、私の奮闘を。 咲凜(えみり)と出会ったのは彼女がまだ十代の頃。弟の敦(あつし)の友人の一人で、どこか異国を感じさせる意思の強そうな大きな瞳が印象的だった。だが印象に残っただけで後に人生に深く関わるような何かは感じなかった […]