毒親

弐;睡蓮の花言葉「純粋な心」

凛、あなたの髪はまるであなたそのもの様に真っ直ぐで美しい。そう、母が私をとろけさせる甘い言葉をささやく。 「可愛い可愛い私の凛、あなたは夏に生まれたの。真夏の池に咲く睡蓮の花のような気高く美しい姿でね。だからあなたに凛(りん)と名付けたの。太陽のように明るく愛され、きっと将来美人になるわ。とても楽し […]

壱;最高の目標をお前にくれてやる

ある日、とうとう恐れていた一線を超えてしまった。我に帰った時にはもう全てが後の祭りだった。とんでもない事を、私はやらかした。 息子の頭部に、息子が授業で作った陶器を、重量のある、彼自身が作った作品を、怒りの衝動を押さえ切れず感情の波に抗おうともせず、躊躇なく思い切り振り下ろしたのだ。額を、私自信が青 […]